敏感タイプとおおらかタイプ
潜在意識のホメオスタシスは人によって働き方がやや異なります。その違いによって、大きく、敏感タイプとおおらかタイプに分けられます。これには程度があり、大きくどちらかに偏っている人もいれば、中間くらいの人もいます。
敏感タイプのホメオスタシスは素早く反応します。おおらかタイプのホメオスタシスは、ゆったりと反応します。
顕在意識が力ずくで現実を動かすとき
顕在意識が力ずくで現実を動かそうとするとき、敏感タイプのホメオスタシスは素早く反応します。それは、三日坊主や周囲の反対、思わぬ体調不良やケガ、五月病やマリッジブルーなど、あらゆる形で現実化し、現状を維持しようとします。
おおらかタイプのホメオスタシスはすぐには反応しません。潜在意識は一旦、新しい状態を受け入れます。
そしてホメオスタシスは少し遅れて小さく反応します。潜在意識に残っている不都合なビリーフが、小さなトラブルやちょっとした体の不調やケガなどとして現実化します。
おおらかタイプの場合
おおらかタイプがそれを無視してどんどん行動し、現実をさらに押し進めたとき、そのトラブルや不調は少しずつ大きくなります。
それでもなお無理矢理に前進しようとした時、ホメオスタシスは一気に反応し、不都合なビリーフは壊滅的なレベルで現実化します。
目標に向けて急成長していたアスリートが、突然の重病に見舞われたり、順調すぎるほどに売れ続けていた芸能人が、信じられないスキャンダルを起こしたり…
おおらかタイプの人は、行動が潜在意識に先行することが多いです。そのためか、人間的にもエネルギッシュな人が多く、大きな成功を収めることも珍しくありません。
先に書いた小さなトラブルや不調が、手遅れになる前のシグナルとして機能します。おおらかタイプのひとはこれに十分気をつけて、不都合なビリーフをアンインストールしながら進む必要があります。
敏感タイプの場合
敏感タイプの人は、ホメオスタシスの働きが素早く強いので、新しい目標に向かうときは前に進むのが大変です。気が緩むとすぐに元に戻ってしまいます。
まずはインストールとアンインストールを地道に繰り返し、それに合わせて着実に行動する必要があります。コツコツと地道にキャリアを積み上げることができれば、それは簡単に崩れることはありません。
いきなり大きな不幸に見舞われることもまれです。突然給料が大幅に増えることがない代わりに、大幅に減ることもありません。
変わりたいなあと思いつつも、なかなか変わることができない、多くの日本人がこのタイプに当てはまります。
あなたはどちらのタイプ?
自分がどちらのタイプなのか、あらかじめわかっている必要はありません。ビリーフのインストール、アンインストールを繰り返すうちに、どっち寄りなのかがわかってきます。
あえて言うなら、思いがかなわなくて困っているのが敏感タイプの人で、思いがかなうけど色々トラブルが起こって困っているのがおおらかタイプの人だと思います。